スコアテスト
<2016年6月18日(土)>


今年も梅雨の季節に突入致しました。 6月序盤は空梅雨となり厳しい暑さが続きましたが、我々RBは猛暑にも負けず活動しております。
そんな中、去る6月18日(土)にはスコアテストが実施されました。

野球というスポーツは、見た目以上に頭を使うスポーツです。 RBでは、野球が上達するためには身体だけでなく、頭脳(野球脳)も鍛えなければならないと考えています。
試合の流れを読んだり、何が勝因・敗因になったのかを理解するためには、試合を正確に振り返らなければなりません。
そのためには、メンバー全員がスコアを読めることはもちろん、つけられることが必要です。

そこでチームの方針として、メンバー全員がスコアに対して不自由を感じないレベルになることを義務付け、 その達成度を測るために「スコアテスト」を実施しているのです。
スコアテストは、本年2月に開催された定期総会の後を第一回として始まり、50点以下の落第者については追試が課せられました。
この追試には、問題作成を担ってくれたUスコアラーへの迷惑料を兼ね、事務手数料という“罰金”が科せられます。

ところがこの追試も一回では終わらず、何と落第者が出続けて、とうとう6月まで三回を数えるに至りました。
業を煮やしたS監督から、6月を最終テストとし、落第者は除名(!)という厳しい判断が下されたのです。
運命の6月18日当日。最終テストに挑む低能は、落第常習者と、第一回目に50点台だった低レベル選手たちでした。 必死さが伺えるように、いつもより早く集合しスコアの勉強に取り組んでおりました。

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▲最終テストに挑む低能なMとA選手。
朝早くから頭をフル稼働させておりますが、そんなにバカには見えないところが恐ろしいところです。

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▲まさか草野球チームに入って、スコアの勉強までさせられるとは思わなかったぜ、
と言いたげなT選手の苦渋の顔。だから、ポカするんだって。

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▲怪我をして、はからずもスコアの専門職になったS選手が丁寧に教えてくれるので、
T選手の苦渋の顔も心なしかほころびます。これぞ、チームプレイです。

運命の6月18日は、RBはいつものように練習試合が組まれていました。
多摩川の上流にあるグランドから、少し下流にあるグランドには、立派なクラブハウスがあり、そこがスコアテストの会場です。
受験メンバーはS監督のクルマに同乗し、ここへ連れてこられました。
「まるで捕虜収容所に連行される敗残兵みたいだな、とは毒舌を吐かせたら天下一品のT副将の弁。
一連のスコアテストの試験官でもあり、スコアテストの最高点を叩き出している野球エリートでもあります。

それではここで敗残兵、否、受験者である低能な選手たちに、テストに向かう意気込みを聞いてみましょう。
朝からテストのことで頭がいっぱいで、練習試合ではことごとく精彩を欠いたことは、ここではナイショにしておきます。


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▲M選手コメント。「この日に向けてやるだけのことはやってきたので、何も不安はないです。
努力は必ず報われる。そう信じています」。じゃあ、何で最初からそうしなかったのでしょう?

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▲K選手のコメント。「机に向かうのが嫌でスポーツ万能になったのに、
何でこんなことを強要されるんだよ!?(心の声)」。で、少し元気がありません。緊張しているのです。

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▲A選手のコメント。「今回こそは、絶対に受かる!」。実は、最多落第記録を更新中でした。

今回のテストは、落第を繰り返したA選手への救済措置という側面もありました。
ですが、落第者はA選手一人きり。
いくら救済措置とはいえ、たった一人で追々々試となるのは気の毒とのことから、第一回での疑惑の合格者がお付き合いで動員されたのです。
守備が堅実なら、必ずチャンスが訪れるからです。
低レベル合格者にとっては、いい迷惑な話ですが、そこは男気が要求されるスポーツの世界、堂々と受けて立ったまでは良かったのですが、 実は不安がいっぱいという現状だったのです。

今回の主人公・A選手のこれまでのテスト振り返ると、第一回は10点というギネス記録並みの点数を叩き出し、
追々試となった前回は、合格にあと1点足りず落第となりました。
努力をしてんだかしてないんだか判らない飄々たる風貌が持ち味ですが、それもすっかり影を潜め、今回ばかりはマジ顔です。

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▲ちなみにですが、このスコアテストの受験料(事務手数料)は5,000円となります。
無知は高くつくのです。写真はA選手が試験官のT副将に、きっちりお支払する場面です。

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▲開始5分前の、クラブハウスの試験会場。
せこくアンチョコにギリギリまで目を通すM選手を尻目に、
何故か左側N選手は余裕の表情です。

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▲さて、テスト用紙も配布されテスト開始の時間となります。
先程までの和気藹々とした雰囲気と打って変わって、緊張感が漂います。

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▲落第王・A選手と、苦渋の顔・T選手のテーブル。
この組み合わせでは、カンニングしても落第という絶望感が漂います。

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▲こちらが副主将であり、スコアテスト責任者・T選手。採点をしておりますが、この厳しい表情。
結果発表とパンクなTシャツが気になります。

さて運命の一日も、とうとう審判の時を迎えました。T試験官のスピーディな採点結果が、いよいよ発表されるのです。
野球をナメていたり、「俺は選手専一だぜ」とうそぶいていた傲慢さが、ついに糺されるのです。
悲願の全員合格となるでしょうか。まずはN選手。一人目ということで緊張の一瞬です。


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▲何とスコアテスト初となる100点満点。
算数で100点を取った少年のような笑顔。
試験問題の漏洩があったのでしょうか?

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▲続いてK選手、堅実に94点!もちろん、文句なしの合格です。
どことなくほっとした表情です。おめでとうございます!

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▲お次はM選手。テスト前は自信に満ちた様子でしたが、まあまあの結果でした。
満面の笑みは100点満点でした。

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▲苦渋の顔・T選手の表情が、92点という結果にエクスタシーに変わりました。Mなんすかね?

これまでは良い流れで合格者が続いております。メンバーの努力が垣間見えます。
それもそのはず、最終回の今回は、合格ラインが50点から80点に引き上げられ、しかも最後の機会で落第者は除名だからです。

ギリギリの瀬戸際という厳しい状況と、長かったスコアテストも最後という複雑な状況が今回なのです。
そこに動員された低空飛行組は何とか上昇できましたが、残すは落第チャンピオン・A選手一人。
幾度となる不合格を恥とも感じず乗り越え、これが最後だと脅されてもピンとこず、最後の最後に男を見せつけることはできるのでしょうか。
いざ、結果発表です。

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▲82点! やっぱ、ギリギリでした。最後の最後に合格し、一応、汚名返上には成功しました。
とても嬉しそうな表情ですが、嬉しいのはこっちですからね。

今回のテストをもって、RB全員がスコアテストに合格することができました。
スコアテストは今回で終了となりますが、今後は実践を通してスキルを磨き、野球をより良く知ることを目指します。
それがチームの成長に繋がることだからです。

そして今回のテストにあたっては、既に合格している選手が落第組にレクチャーするなど、 仲間のために何とか一肌脱ごうという姿も見え、チームの団結力が強まったという側面もあります。
鉛筆よりバットを握る方が得意という選手が多いのがスポーツ団体であり、野球チームと言われてきました。
しかし我々RBの主張は、これからのスポーツ選手は「文武両道」が世界標準なスタンダードだ、ということなのです。