新入団選手紹介“一本を目指して”


「一本!それまで!!」

高校3年の九州大会。
彼は得意の寝技で初戦を勝利し、そのまま準決勝まで勝ち進んだ。
結果は3位。
九州大会3位の実力者が、RunawaysBに入団した。

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Y山T磨、背番号28。
これまで柔道一筋だった。
そんな男が野球チームである我がRunawaysBを選んだ。
今までも野球未経験者が入ることはあった。
だが、これほど他のスポーツで結果を残した人が入ってきたことはない。

「柔道以外の事をやってみたかったんです」

まじめでクールなY山は入団した理由をそう語った。
もちろん、軽い気持ちで入った訳ではない。もちろん、軽い気持ちで入った訳ではない。
いまのところ出場機会はわずかだが、ベンチから試合を見る彼の目には、
柔道家として培った熱い思いが見え隠れする。

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「野球のボールを投げるって難しいですよね。柔道みたいに人を投げ飛ばせば終わりじゃないですしー」

野球人からすると、人を投げ飛ばす方が遥かに難しい気がするが。。。
やはり感性は独特で、そのポテンシャルは計り知れない。

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鹿児島県南さつま市出身の24歳。
姉二人の三人姉弟の末っ子として生まれた。
姉達の影響も有り、幼いころは大人しくママゴトが大好きな男の子だった。

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そんなY君が柔道と出会ったのは小学一年生の時。
親の勧めで近くの柔道教室に入ったのがきっかけだった。
それ以降、めきめきと頭角を現し、高校は柔道の名門校へと進んだ。
冒頭の通り高校3年の時、九州大会3位という輝かしい結果を残したのである。

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その後就職で上京し、いまはシステムエンジニアとして働いている。
そこで我がチームのKくんと出会い、RunawaysBに入ることになった。

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「私をこのチームに誘ったKさんが言ったんです。“お前今度は野球で一本目指してみないか?柔道の一本も相当気持ちいいんだろうけど、野球の試合で一本ヒット打つのも相当気持ちいいぞ”って」

「最初はアツくて変な人だなと思ったんですが、その言葉が胸に残ってしまって、野球やりたいって思ったんですよね」

実力はまだまだ。
だが新たなステージでの“一本”を目指して。
Y君の今後が楽しみだ。

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ちなみに好きなスポーツ選手は元NBA選手のデニス・ロッドマン。
柔道でもなく、野球でもなく、、バスケット。
計り知れない。。。

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