春季強化合宿

去る2月28日(金)より3月1日(日)まで、我がランナウェイズB(RB)の2015年度春季強化合宿が行われました。 本年度より世田谷区軟式野球連盟一部リーグに昇格するRBは、一部リーグで戦えるスキルを身につけるため、現在一部リーグに所属しているランナウェイズA(RA)との合同合宿を企画し、これを実現させました。

そして迎えた合宿当日、集合時間の19時に監督宅にメンバーが仕事をやりくりし集まってくる中、一本の電話が入ります。最近の合宿では、集合時間に来たためしがないI選手からの連絡です。やはりというか、予定調和というか「いまだに仕事が終わらない」という連絡でした。

I選手のクルマは移動手段であったため、メンバーはどうやって合宿地に辿り着けばいいかと途方に暮れるところでしたが、I選手からは「監督宅近くのコインパーキングにクルマを停めてあるので、取りに行って使ってほしい」とのことでした。しかも自分は遅れて電車で追いかける、とのことです。

一見、美談のような話ですが、メンバーの認識は、最初から遅刻するつもりのアリバイ工作であり、これは確信犯であって、監督侮辱罪が適用される事案でないかという囁き声が漏れたのでした。有能な野球選手は例外なく性格の悪い人種が多く、そういう意味では見事なプレーと言えます。ともあれ我がRBは、I選手のクルマを含む数台の車に分乗し、合宿先の茨城県神栖市「オーシャンフィールド」に向かったのでした。

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▲お世話になった「オーシャンフィールド」

宿舎に向かう行程で夕食を済ませ、全員が集結したのは22時。RAは翌朝、グランドにて合流というスケジュールのため、まずはRBだけのミーティングです。強化委員からこの合宿の目的と練習メニューの説明があり、さっそくオフに振り込んでいたバットスイングのチェックです。

RAとの合同合宿に、やや緊張気味のメンバーたち。と思いきや、G選手だけはすでに夢の中でありました。2時間半に及ぶミーティングを終え、各メンバーは振り分けられた部屋に戻り、明日から始まる過酷な合宿に備え早々と眠りに就きました。

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▲ミーティングは大部屋を使って実施。恒例のバッティングフォームのチェックができることが条件です。



RBにとって合宿2日目の2月29日(土)。全員が6時に起床し朝食を摂るため食堂に集合すると、そこには恩赦にて翌朝でいいと許されたI選手がいました。何でも都心からタクシーを飛ばして駆けつけたとか。そこまでするなら、仕事を休めばいいのにと誰もが思うところですが、独特の価値観があるのでしょう。


とにもかくにも、これでメンバー全員が揃い、いよいよ春季強化合宿の始まりです。朝食後、宿舎のバスでグランドへ移動します。

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▲2日間お世話になったグランドです。

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▲アップ前に、メンバー全員でバッティングマシーンの設置やライン引きを行いました。グランドで怪我などしないように、石拾いもしました。


これから、始まる過酷な練習メニューがRA、RBをどれだけ苦しめるか誰にも想像できません。打つのが好きな大多数のメンバーにとって、今年の練習メニューは「ラッキー」かもしれませんが、合宿が終わる頃には、もうバットも見たくないという気分になっていたメンバーが多くいたのでは・・・。

練習はまず20分のランニングから始まりました。RBがアップしていると、RAのメンバーのクルマも続々と集まってきます。練習メニューでRAとRBが合体するまでは、お互いにお互いの慣れ親しんだアップのやり方を踏襲するというのが約束事です。

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▲これから始まる合宿に不安な表情を浮べるメンバーたち。

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▲まずはランニングで20分。

アップが終わり、合同合宿の練習メニューがスタートしました。ますは、内野と外野に分かれての守備練習です。今合宿はどちらかというと打撃優先ですので、守備に割く時間が少なく、貴重な守備練習の時間です。

そして昼食を挟み、いよいよ打撃強化練習がスタートです。何百球スイングしたか判らないほど振り続けました。メンバー全員の掌にマメができ、ベンチへテーピングを巻きに行く者もたくさんいました。

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▲打ち続けるメンバーたち! 合宿の目的である、反対方向へ強い打球を打つことを意識しています。



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▲最初は硬かった懇親会でのRA・RB選手でしたが、やがて熱い野球談議に発展しました。

陽がとっぷり暮れるまで練習が続いた、RA・RB合同練習の初日。ひと風呂浴びてさっぱりとしてから夕食を共にし、RA・RBは各々にミーティングを行いました。これを終えてから、大部屋で懇親会が開催されました。

RA監督Mさんからは、世田谷区軟式野球連盟一部リーグの戦況分析と、RBの弱点である打撃の改善ポイントや意識の持ち方など、貴重なお話を伺うことができました。いずれも、今後の戦いに役立つ有り難いアドバイスでした。

今合宿のメインテーマであったので、ひたすら打撃練習をこなした2日間。誰一人、弱音を吐くことなく、一人の脱落者も出すことなく、すべてのメニューを全員がやり遂げたはず、そうだったと思います。

今年、どんな戦いが待っているのか判りませんが、試合に勝利するには、自分たちが努力をし続ける他ないとの思いを新たにした春季強化合宿でした。



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▲RAの皆様、RBメンバーに指導していただき有難うございました。

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▲一部リーグでの勝利を目指して、いよいよシーズンが始まります。

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▲合宿からの帰途、後部座席で爆睡するT選手をよそに、安全にメンバーを送ってくださったS監督。3日間、有難うございました。